この度は「フェンスカー用フレーム」をご購入いただきまして誠にありがとうございます。
(購入されていない方は
こちらからぞうぞ)
こちらのページでは組み立て方を説明しています。
すでにフェンスカーを制作されている方には鬱陶しい内容かもしれませんが、
・一見バリに見える必要な突起
・取り付け方向のある部品
などがありますので一度目を通して頂けると幸いです。
■取り扱いの注意
完成後、走行させる際には危険が伴います。
高速で走行するため、コースアウト時に周囲の人・物・コースに危害を加える可能性があります。
必ず周囲の安全を確認した上で走行させてください。
お店などで走行させる場合には、必ずお店のオーナーに許可をとった上で走行させてください。
■バリ取り
まず
下図の突起(青矢印)はバリではありません。
組み立ての際、位置決めに使用しますので切り取らないでください。
※必要となる突起はこの部品にしか存在しません。
下記3種類の「バリ」および「ランナー」は不要なものです。
これらをニッパーやカッターで切り取って平らにしてください。
※やむをえず組み付け部に突起があるものがあります。大変お手数ですが、具合を見ながら干渉しない程度まで切り取ってください。
ポッチと周囲の盛り上がりを削ぎ取ります。
※後期ロットはただの突起になっている部分があります。
円柱部分を根本から切取ります。
赤線部で切り取ります。
■仮組み
まずは下図のように仮組みしてください。
特に
①②は向きを間違えるとモーターが取り付きません。
必ず接着前にご確認ください。
①ターミナルを埋め込むためのくぼみが内側に来るように取り付けてください。
また、大きい角穴の向きに気をつけてください。
②フレームが対面に比べて大きく開けています。向きに気を付けてください。
③電池固定用のピンを刺す穴です。車体の下側に来るように取り付けてください。
※赤い部品は誤って先に接着してしまった、電池固定用のランナーです。無いものとして扱ってください。スミマセン
(分かり難いので、画像を選択して拡大して見てください)
可能であればモーターを取り付けてみてください。
・モーターが正常に取り付けられるか(下図と比較してください)
・モーターの端子とフレーム内側の凹みの位置が合うか
最後に電池固定用に軸を圧入します。
Φ2の10~15mm程度の長さのピンを作成し、差し込んでください。
ミニ四駆の部品では、両軸用のカウンターギアのシャフトがちょうど取り付きます。
圧入はペンチで行えます。
平らな台の上に置いてカタつかないか確認してください。
カタつく場合は下図矢印部分を左右から押し付け、部品同士の隙間をなくします。
これで改善しない場合は多少ねじるなどして調整してください。
■カスタマイズ
部品A・Bのどちらを取り付けるかによって、スラスト角を調整することができます。
※フロントの床用ローラー →19mm タイヤ径→19mm という構成時です。
・部品A採用時
シャーシ底面が床と平行(車高2mm)になります。
このときのスラスト角は前後ともに0°です。
スラスト角をつけたいときは下記の方法をお試しください。
→
ローラー角度調整プレートセットを使用する
→ローラー取付面を削って傾斜をつける
→
ローラー用のアームをライターなどで炙り、ねじる
※火の取り扱いには十分注意してください。
・部品B採用時
フロントの車高が1mm、リアの車高が2mmになります。
このときのスラスト角は前後ともに約0.5°です。
・部品A・Bの取り付け
A・Bどちらの部品を使用した場合でも、フレームの突起に押し当てて接着することで真っ直ぐに取り付ける事ができます。
※使用しなかった方の部品は不要になります
フレームの形状を見て、「曲がり大」がコース床側(車体下側)になります。
向きが分かり難いので注意してください。
■接着
仮組みが完了したら、仮組みした状態のまま接着剤で部品を固定してください。
フレームがポリプロピレン主体で成形されているため、接着剤がつきにくくなっています。
確実に接着するため、接着箇所にプライマーを使用してください。
参考までに、実績のあるプライマーはこれ↓です。
瞬間接着剤用プライマー(PP・PE・POM)
■仕上げ
電気周りを仕上げます。
まずは走行時に使用する電池を車体にはめ込みます。
※電池によって直径にばらつきがあるので、なるべく走行に使用するものを使用してください。
大きめの電池(エネループなど)に合わせて車体設計したため、電池によっては左右に若干ガタつく事があります。
この場合はシールや薄いプラバンなどを張り、ガタつきを抑えてください。
電池固定用のフレームを追加接着します。
そのために、まず「車体フレームの上面(下図斜線部)」と「電池の上面」を平面になるように揃えます。
揃えると言っても難しいので、車体をひっくり返し、図中斜線部と電池をテーブルなどの平らなところに押し付けてください。
※モーター周辺のフレームが出っ張っていています。これが邪魔で当てにくい場合は5mm以上の平らな板をひき、そこで作業すると簡単です。
※カタついて作業しにくい場合は、平らな板に両面テープ(図中赤線部)を貼り、そこへ電池とフレームを貼り付けると作業しやすくなります。
この状態で、下図矢印の位置に「かまぼこ型(半円状)のランナー」を接着します。
これにより電池が車体底面より下に落ちないようになります。
※スミマセン。随分前から付いている赤い部品です。ここではじめて取り付けるテイでお願いします。
●かまぼこ型のランナーについて
・円形のプラ棒や、円形のランナーを半分に削ったものが使用できます。
・もしミニ四駆のランナーが残っていれば、一部半円状になっている部分があるので切り取って使用できます。
●接着方法について
1cm程度の長さに切った「かまぼこ型ランナー」を、電池にピッタリと隙間なくあて、接着剤で固定します。
【注意】電池に接着剤が付く恐れがあります。
→接着剤の量を極力抑え、仮止め程度に固定する
(電池を外してから接着剤を追加して完全固定する)
→電池にセロハンテープなどを貼り、電池表面を守る
→走行に使用する電池と全く同じだが、使い古してもう使用しない電池を使用する
など対策を行ってください。
ターミナルを製作します。
商品に同梱されていた紙の「ターミナル製作台紙」を、0.3mmの銅板に両面テープで貼り付けます。
輪郭をハサミやニッパーなどで切取ります。
※輪郭でない線は「折り曲げ用の線」です。切らないでください。
「折り曲げ用の線」にそって折り曲げます。
その後、張り付けた紙を剥がしてください。
※表面に保護フィルムが貼られている場合があります。フィルムを残しておくと通電しませんので、必ず取り除いてください。
電池とターミナルの接触圧を高めるため、ターミナル背面に10mm×5mm、厚さ3mm程度の柔らかいスポンジを貼り付けます。
タミヤの部品からであれば、
ブレーキスポンジセット(1/2/3mm レッド)が流用できます。
ターミナルを取り付けます。
折り返したターミナルが窪みに収まっているか確認してください。
確認後、モーターと電池を取り付けます。
モーターを固定します。「モーター固定用のパーツ」を以下の手順で差し込みます。
①先端をリアのフレームに引っ掛ける
②モーターとフレームの間に差し込む
M2×5、またはM2×6のネジを使って「モーター固定用のパーツ」を固定します。
最初の一回目はフレーム側に下穴しか無いので、ネジを無理やり(といってもそれほど力は要りませんが)ねじ込んでください。
2回目以降はネジ山が形成されるため、ネジ山に沿って軽い力でねじ込めます。
ネジの差し込み具合ですが、ネジの頭がフレームに触れるくらいで止めてください。
ギュッとねじまこまなくても、ネジは外れません。
取付後、問題なさそうであれば下図赤線部分で「ターミナル」と「モーター上面のフレーム」を接着します。
同様の手順でフロント側のターミナルも製作します。
その後、下図赤線部分で接着します。
■車体の構成例
①コース壁面用ローラー直径:19mm
②コース床用ローラー直径:19mm
③タイヤ直径:19mm
④ターミナル厚:0.3mm(銅板)
⑤
使用可能ギア:モジュール0.5
使用可能ギア比例:(モーター側ギア歯数:タイヤ側ギア歯数)
18:29(テクニカルコース)
19:28
20:27(ハイスピードコース)
■ミニ四駆の部品での代用例
●ギア
歯数19のギアをキットに付属しました。
これをモーター側に取り付け、ミニ四駆の茶色のギアをタイヤ側に取り付けることで駆動系を組み立てることが出来ます。
付属ギアの「穴の無い方の円柱部分」は根本から切り取ってください。
※PP製のオマケギアです。耐久性が低い点についてはご容赦ください。
・駆動輪
リブを切り取った小径ホイールに、
ブレーキスポンジセット(1/2/3mm レッド)の1mmを巻きつけるとおよそ直径19mmの駆動輪が出来上がります。
1mmのスポンジはそのままだと短くて一周巻きつけられませんが、若干引っ張りながら貼ることで一周巻きつけることが出来ます。
※直径は少し小さくなります
青いスポンジも売っていますが、そちらはグリップが低く速度が出ませんでした。
■運用
・電池の絶縁
この車体にはスイッチがないので、電池とターミナルの間に絶縁体を挟み、モーターに電力が供給されないようにします。
絶縁体は何でもいいですが、なるべく薄く、ちぎれにくいものが良いです。
画像ではミニ四駆のボリカボディの切れ端を使用しています。
走行時はこれを引き抜きます。
・電池の固定
走行中電池が外れ飛んでいかないよう、電池を固定します。
走行時に外れにくく、いざという時外しやすいものが使いやすいです。
画像では
ミニ四駆マルチテープを使用しています。
他にはカバーをつくったり、マジックテープでフタをしている方がいるようです。
・停止方法
走行しているフェンスカーを素手でキャッチすると危険です。
(打撲による内出血や、車体のエッジ部分での切り傷など)
スポンジなどで詰めて受け止めてください。
ニコニコ超会議では洗車スポンジをコースに押し込んで止めていました。
キャッチ後は電池を外すか、先程の絶縁体を差し込んでモーターに電力が供給されないようにします。